2015/10/21
住宅の外壁には様々な種類があります。
現在、一般的に多くみるのは「窯業系サイディング」と呼ばれるものでしょう
その他にも様々な種類の外壁材がありますが
今日はその中から弊社でも度々使用する「焼杉」についてです。
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よく使うのはこの三種類。
呼び名も 1号 2号 3号 とそのままでわかりやすい。
「焼杉」は読んで字のごとく、杉材の表面を焼いて炭化させたものです。
近年では意匠性を出すために、木目を浮き出して塗装をしたものがよく使用されます。
普通の杉より焼いた分、表面は硬いさわり心地ですね。
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木材を仕様すると聞くと、和をイメージしがちですが
使い方によって、様々な表情を見せるので、使用範囲は広いと思います。
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焼杉の短所として
1、自然素材のために材質が不均一であり、軽微な表面割れや木目、色彩のバラツキがある
2、木材の風合いを活かすために、耐久性の高い塗装がしにくい(幕ができるほどの塗装は質感が損なわれる)
3、立地条件によっては、色彩の変化がある
4、外部的要因で、経年変化により、割れや変形することがある
5、木材特優の灰汁が雨水により出ることがある
6、燃えやすい、使用地域が限定される
長所として
1、焼くことで、炭化作用がおこり、防虫および防腐の効果があり、耐久性が増す
2、木材特有の調湿高価がある
雨に塗れると、板の幅が伸びて気密が良くなります
板が乾燥すれば通気が良くなる上に、焼杉そのものが湿気を吸収し、結露を減らします
3、重量が軽いために、躯体にかかる負荷が少ない
4、焼杉の中に空気層があるために、熱伝導率が低く、断熱効果が高い
5、夏場に触れても熱くない
6、メンテナンス(上塗り)や張替えが簡単(一枚からでも交換OK)
7、環境に優しく、癒し効果が高い
といったように、短所を補って余りあるほど長所があります。
自然素材のため、全く同じ柄はなく、それでいて、面になると統一感があります。
経年変化等により様変わりしても、
上記の長所については持続するので
自然素材の風合いを味わっていただければ幸いです。