2020/10/14
近頃、新築の家には和室がないという話も耳にします
確かに昭和のような田の字型に和室が4間あるような間取りは見なくなりました
4間どころか8畳と6畳が続く2間続きの和室といった形もあまり見ません
その頃と今では家の在り方が変わっているから仕方ないことでもあります
昭和の頃は、まだおもてなし、来客者のための和室の意味が強かった
祝い事や法事、何かあれば親戚一同や近所の人が和室に集まるということが多かった
なので、広い和室が必要であったのです
日当たりのいい南側に縁側のある和室が続き
普段、家族は西側や北側の6畳~8畳のダイニングキッチンで生活するという家も多かったのではないでしょうか
今は、そういったイベントは専用の会場でやることも多く
昔ほど、家に親戚一同が集まることも少なくなった
家の大きさが小さくなったというのももちろんあります
大家族から夫婦と子供の2~4人くらいで住む家なので、28~40坪くらいの家が主流になり
その規模で和室が2つも4つもあると、他の空間が取れなくなっていまいます
とはいえ、やはり和室、畳というのは、日本人の生活には必要であると考えます
ごろんと横になるのはもちろん、板間の上よりは布団敷くならやっぱり畳の上、
小さい子供がいるなら、お昼寝やおむつ替えにも大活躍
そういったことから、最近の和室の在り方はリビングと一体で使える畳コーナーとして作るのが多くなりました
もちろん、仏間や床の間がある和室だったとしても
独立してしまうよりは、普段はリビングとして使い、用事があるときだけ建具を閉じて、独立した和室にして使う
そういった使い方ができる和室にすることがいいと思います。
リビングから入る、リビングと玄関からも入れる、など、使い方はお施主様と相談して設計させていただいております
一部屋として取らなくても、2畳~3畳くらいの畳コーナーを設けるでもいいと思います